青空ライン~君が居た青春~

その時ぐらいに波瑠は俺に言ったんだ。


――「また会えたら……私をりょーちゃんのお嫁さんにしてね?」


って言われた。 

俺はそう言われて、


――「絶対にしてやるよ。……だから待っとけよ?俺、もっといい男になってるから。」


って言った。

その時の波瑠は、ずーっと泣いてたけどその瞬間だけは、俺に微笑んでくれた。

波瑠が……好きだったんだ。

ずーっと、ずーっと。

 
こんなこと、本人には到底言えねぇけど。

俺は素直じゃない。
ほんとの気持ちも言うことができない。

でもずーっと波瑠が好きなんだ……。





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