青空ライン~君が居た青春~
私とりょーちゃんは、誰でも使える外のガーデンテラスに移動した。
……ちょっと寒い……。
でも、とりあえずりょーちゃんと話さなきゃ。
「りょーちゃん……、なんでアイドルになったの?」
「んー……、アイドルになったら、波瑠に会える気がしたからかな。すっげぇ根拠のない理由だけど。」
「……そっか……。」
……ってことはりょーちゃんも私に会いたかったって思ってたの?
……そうだったら、嬉しいな。
「波瑠、俺はさ……また波瑠にモデルとして活躍してもらいたい。過去に何があったかはだいだいわかってるけど……波瑠がモデルをやってる姿がまたみたい。」
そう言ってりょーちゃんは辛そうな顔をした。
そんな顔、してほしくないよ……。
だけど……私にモデルは……もうできないよ……。
そして私の肩にある傷口が、少しだけ疼いた。