恋色~何度も君が好きだと…~



手を引かれた私はそのままおもいっきり捨てられるように放られた

何かが崩れる音がする

多きな音で耳が潰れそうだった

滑って机と椅子にでもぶつかったのだろう

きっと机も椅子も倒れてしまっている

このあとやっと解放されても片付けておけ、なんて言われるんだろうな

お前がやったんだろ、なんてこと言って

それは、こっちのセリフだよ

なんて、それが言えないから私はダメなんだよ


さっきまで響いていた笑い声が大きくなって今度は高らかな笑いが響きわたる

最低……でも仕方ないんだよね、だって私が悪いんだもんね


全部、私に勇気がないせいだよね




嫌いですか??


私は嫌いです

男の子も
いじめも
こんな弱い自分も
弱いくせに強がって泣かない自分も…






全部大嫌い


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