派遣社員の孤独と憂鬱
最初の集合はY町のそばの新幹線も停まる駅。

集まったのはいろんな年齢層の約50人。

まずは駅前にあるビルの会議室で、今後の心構えを聞かされた。

そこで隣合わせた水上くんは28才だという。

クセがありそうな面子の中で、唯一気が合いそうな子だった。

以前はクルマの整備工場で働いていたそうだ。

心構え注入の後は、それぞれに寮の鍵を渡して連れて行く手筈となった。

残念なことに、水上くんとは違う建物のようだ。
< 15 / 88 >

この作品をシェア

pagetop