派遣社員の孤独と憂鬱
そして仕事始めの木曜日。

少し早めの午後3：30に現場に着いた。

その現場のトップである班長に挨拶をしたかったのだが、会議やその他で忙しいらしく時間をとってもらえない。

朝礼で皆さんにありきたりの挨拶を終えて、持ち場に向かう。

といっても、どこで何をすればいいのかわからないが２号機を担当だと言われる。



昨日の受入れで１通り仕事の内容を見てはいたが、見るのとやるのは違う。

というか、暑い。


それに店を畳んでからひと月以上も仕事をしていないせいか、久々の立ち仕事に足が痛い。

膝と土踏まずがズキズキしてくる。

『なんや、足痛いんか？』同じ現場の福田さんが声をかけてくれる。

「久々の仕事なんで・・・、２・３日したらなれると思いますけん。」



朝礼での挨拶でぼくの前職を知ってるせいか、その言葉に納得したようにうなずいている。

見た目は僕と同じくらいか、少し上だろうか？

もちろん先輩だから構わないのだが、副班長や年配の方々が『高中さん・・・、』と呼ぶ中で彼だけが呼び捨てで呼んでいる。


というか、みんな呼び捨てで呼んでくれないだろうか？

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