派遣社員の孤独と憂鬱
慣れていくと、だんだん横着な物の考えになっていって、「なんで、自分ばっかり居残り?」とか、「別に僕が残らんでも問題ないっちゃない。」とか、思ってた。

だから、他の作業員の人にぼやいたこともある。

すると、57歳になる人からこうたしなめられた。

『仕事があるちゃけん、自分にまわしてもらえるちゃけん、よかろうが。 仕事ないけん、早よ帰れって言われるよりもどんだけ幸せか!』

そりゃそう。
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