派遣社員の孤独と憂鬱
次の日に、班長はすまなそうに僕に近づいてきた。

『ごめん、結構上と戦ったっちゃけどダメやった。
すまんな、力不足で。』

『いやいや、所詮ダメなのは覚悟しとったし、班長が僕の為にがんばってくれたのは分かるから、頭下げんで下さい。』

この人は、まぁ好き嫌いがはっきりした人だけど、気に入った人間に対しては本当に一生懸命なんやな。

僕も彼の期待に答えられるように、頑張らないと。
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