硬派なあいつ

痛すぎて動けないでいると、シノブが駆け寄って来てくれた。


「ケイ大丈夫!?」


「痛い…でもあの人……」


「あの人……?」


「かっこよかったぁ…」


「えぇー!?さっきぶつかったヤツ?」


「うん。てかあたしあの人知らない!転校生?」


名前教えて?と頼むと、シノブは少しため息をついた。


「どうしたの?」


「あんたって子は…趣味悪いわよ」


 
< 2 / 19 >

この作品をシェア

pagetop