ベビーフェイスと甘い嘘

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「うわ、うわ、うわっ！かっわいいーー！！」


スタッフルームで絶叫する初花ちゃん。


朝日勤で久しぶりに一緒になった私は、初花ちゃんに玲くんの写メをお披露目していた。


「ほんと、女って何でも『かわいい』って言うよな」


私のスマホを握りしめながら、玲くんの可愛さに悶絶している初花ちゃんの後ろから、バカにしたような口調で店長が声をかけてきた。


その言葉にムスッと頬を膨らます初花ちゃん。


いつもの光景なんだけど、唯ちゃんからあんな話を聞かされた後じゃ、ただ二人がじゃれあっているようにしか見えない。


やれやれ、と呆れながらも「そういう人ほど、自分の子どもが産まれたら溺愛するのよー」とフォローをしてあげた。


店長へのフォローを聞いて、初花ちゃんが不思議そうな顔をする。『何で私に言うの？』と顔に書いてあるのが見えるようだ。


「唯ちゃんから、聞いちゃった。……やっぱり、あなたたち付き合ってるんじゃない」と言うと、ますます『訳が分からない』と言う表情になったから、笑いを堪えるのが大変だった。