ベビーフェイスと甘い嘘
私を好きだと、ずっと好きだったとそう言ってくれた。
……誰かを好きになる事が怖かった。
また裏切られる事が怖くて、自分の気持ちなのに、どうしても受け入れられなかった。
『好き』という気持ちは、私にとっては現実的ではなくて、ずっとふわふわと心の中に漂っていた。
あなたは、『嘘じゃない』と言ってくれた。
『嘘なんか、つかない』と、ちゃんと私の目を見て言ってくれた。
頼りなくふわふわと漂っていた気持ちを、しっかりと心の底にストンと着地させてくれた。
今はまだ……あなたと同じように気持ちを伝える資格が無い私だけれど、
ーーもし、伝える事が許されるのなら。
その時は、私のほうからあなたに会いに行く。
そして、同じようにしっかりとあなたの目を見て、気持ちを伝えたい。