一生続く恋をしよう。
恋の始まり
「えっえぇ!?く、口説いてる!?」
口説いてる。
ということは、ひょっとしてマネージャーってば、私の事を‥‥‥‥‥‥
「好き。なんですか?」
「お前さ、よくそういう事を無神経に聞くよな。そんなん言われたらもう、言うしかなくなるじゃねぇか。」
そう言うとマネージャーは、ちょっとふて腐れた顔をしてキッチンへと向かう。
缶ビールを2本持ってくる。
「明日は仕事?」
「明日は遅番なんで昼からです。」
「そっ。じゃあいいな。てか、呑める?」
「ちょっとだけ。たしなむくらい。」
「じゃあ、ちょっと付き合え。これからとんでもなく恥ずかしい事になりそうだから酔っとけ。」
缶ビールを私に渡すと、隣にドサッと座る。
缶ビールを開けてぐぃっと飲むマネージャーの喉を見て、
『なんて色気があるんだろう……』
なんて思うのは、もう私のマネージャーへの気持ちがなんなのか、ハッキリしているからかもしれない。
「俺さ、2年前は外商部って言って、お得意様の家まで商品持って販売しに行く部署にいたんだけどさ。」
ポツリポツリと話し出す。
「ある日さ、お得意様に頼まれた菓子をとりに食品フロア行ったんだよね。そこでさ、すごい明るい声が聞こえてきて振り向くとめっちゃ笑顔で接客してる子がいてさ。」
ん?
2年前?
私は2年前、花光百貨店の食品フロアのケーキ 店でバイトをしていた。
その後、就職活動が始まると共に辞めたけど。
「何度かそこの店にも行ったよ。その子がいるときに。疲れた時とか、その子に会いたくてさ。まぁその子は全く俺の事なんて眼中になかったんだろうね。全然覚えてないみたいだから。」
マネージャーはそう言って横目でチラッと私を見てくる。
私はドキドキが止まらない。
これは、勘違いしていいの?
自惚れていいの?
「あーやべぇ。いい歳してこれは恋なのかー?って悩んでる時に、その子はいなくなったんだ。食品フロアのマネージャーに、その子が辞めたって聞いたときはまじでショックだった。あーもう会えないんだなって。」
そこまで言うとマネージャーは残りのビールを一気に飲み干す。
「だから2年たって、style life の新入社員の中にあの子を見つけたときはまじでビックリしたし、すげー焦った。」
マネージャーは軽く私の手を引く。
そして熱のある目で私を見つめる。
「久しぶりに会えたら……
いなくなる前に捕まえたいと思った。
ゆっくりでもいいから俺の事を見てほしいって……」
そこまで言うとマネージャーは突然私のほっぺを両手でムニッとつねる。
「痛いいたいー。マネージャー痛いってばぁー」
「それなのにお前は、俺の前をちょこちょこと!あげくのはてには、家の前で
待ち伏せとかっ!!抑えられなくなるだろっ!!」
やっと離してもらうと、少し熱をもった頬をさする。
うん、痛いからこれは現実だ。
口説いてる。
ということは、ひょっとしてマネージャーってば、私の事を‥‥‥‥‥‥
「好き。なんですか?」
「お前さ、よくそういう事を無神経に聞くよな。そんなん言われたらもう、言うしかなくなるじゃねぇか。」
そう言うとマネージャーは、ちょっとふて腐れた顔をしてキッチンへと向かう。
缶ビールを2本持ってくる。
「明日は仕事?」
「明日は遅番なんで昼からです。」
「そっ。じゃあいいな。てか、呑める?」
「ちょっとだけ。たしなむくらい。」
「じゃあ、ちょっと付き合え。これからとんでもなく恥ずかしい事になりそうだから酔っとけ。」
缶ビールを私に渡すと、隣にドサッと座る。
缶ビールを開けてぐぃっと飲むマネージャーの喉を見て、
『なんて色気があるんだろう……』
なんて思うのは、もう私のマネージャーへの気持ちがなんなのか、ハッキリしているからかもしれない。
「俺さ、2年前は外商部って言って、お得意様の家まで商品持って販売しに行く部署にいたんだけどさ。」
ポツリポツリと話し出す。
「ある日さ、お得意様に頼まれた菓子をとりに食品フロア行ったんだよね。そこでさ、すごい明るい声が聞こえてきて振り向くとめっちゃ笑顔で接客してる子がいてさ。」
ん?
2年前?
私は2年前、花光百貨店の食品フロアのケーキ 店でバイトをしていた。
その後、就職活動が始まると共に辞めたけど。
「何度かそこの店にも行ったよ。その子がいるときに。疲れた時とか、その子に会いたくてさ。まぁその子は全く俺の事なんて眼中になかったんだろうね。全然覚えてないみたいだから。」
マネージャーはそう言って横目でチラッと私を見てくる。
私はドキドキが止まらない。
これは、勘違いしていいの?
自惚れていいの?
「あーやべぇ。いい歳してこれは恋なのかー?って悩んでる時に、その子はいなくなったんだ。食品フロアのマネージャーに、その子が辞めたって聞いたときはまじでショックだった。あーもう会えないんだなって。」
そこまで言うとマネージャーは残りのビールを一気に飲み干す。
「だから2年たって、style life の新入社員の中にあの子を見つけたときはまじでビックリしたし、すげー焦った。」
マネージャーは軽く私の手を引く。
そして熱のある目で私を見つめる。
「久しぶりに会えたら……
いなくなる前に捕まえたいと思った。
ゆっくりでもいいから俺の事を見てほしいって……」
そこまで言うとマネージャーは突然私のほっぺを両手でムニッとつねる。
「痛いいたいー。マネージャー痛いってばぁー」
「それなのにお前は、俺の前をちょこちょこと!あげくのはてには、家の前で
待ち伏せとかっ!!抑えられなくなるだろっ!!」
やっと離してもらうと、少し熱をもった頬をさする。
うん、痛いからこれは現実だ。