一生続く恋をしよう。
店に着く。
すでに打ち上げは始まっていた。
座敷の奥に、比呂人、営業さん、
そして
三木店長が座っている。
仕事の関係上、この配置になるのは仕方ない。
でも今はそれさえも苦しい。
思わず比呂人から目をそらす。
そして比呂人から一番遠い席に座る。
打ち上げは、みんな凄い盛り上がりで
あのいつもは厳しい三木店長も、そうとう酔っていた。
私も普段はそんなに呑めないお酒をたくさん呑んだ。
比呂人が、怪訝そうな顔をして、こっちを見ているのを無視して。
そして案の定、気分が悪くなりトイレへ行く。
入る時、酔っ払った三木店長とすれ違う。
そして、私がトイレから出ると
そこには、比呂人に抱きつく三木店長と
三木店長を支える比呂人がいた。
固まって体は動けないのに、
耳だけが研ぎ澄まされていて
よく聞こえる。
「比呂人。私やり直したい。」
そう、はっきり聞こえた。
「よう子………」
比呂人は、そう呼んだ。
三木店長を。
それが答えだ。
私は二人の間を通りすぎる。
何も言わず。
何も見ず。
比呂人が、私の手を掴もうとしたけれど
自分でもビックリするくらいの力で
振り払う。
早く。
早く早く。
逃げなきゃ。
「先輩!すみません!!ちょっと急用ができてしまって!先に失礼します!!」
早く。
あと少し。
あと少し。
私は勢いよく店を出る。
店を出た瞬間、
抑えてたものが、一気に溢れだす。
たくさんの涙と
ぐるぐるまわる、三木店長と比呂人の顔。
たくさんの、『なんで?』と。
もう、わけがわからない。
嫉妬、ではないと思う。
だって、嫉妬って自分に少しでも自信があるから出来るんじゃないのかな?
私には比呂人の彼女でいる自信がない。
私だって
きっとまわりの人だってそう思う。
『私より、三木店長の方が黒木マネージャーにはお似合いだ。』
まして。
プロポーズする程、三木店長に本気だったのなら。
そんな人が、『やり直したい。』と言っているのなら。
去るのは
私なんじゃないか。
すでに打ち上げは始まっていた。
座敷の奥に、比呂人、営業さん、
そして
三木店長が座っている。
仕事の関係上、この配置になるのは仕方ない。
でも今はそれさえも苦しい。
思わず比呂人から目をそらす。
そして比呂人から一番遠い席に座る。
打ち上げは、みんな凄い盛り上がりで
あのいつもは厳しい三木店長も、そうとう酔っていた。
私も普段はそんなに呑めないお酒をたくさん呑んだ。
比呂人が、怪訝そうな顔をして、こっちを見ているのを無視して。
そして案の定、気分が悪くなりトイレへ行く。
入る時、酔っ払った三木店長とすれ違う。
そして、私がトイレから出ると
そこには、比呂人に抱きつく三木店長と
三木店長を支える比呂人がいた。
固まって体は動けないのに、
耳だけが研ぎ澄まされていて
よく聞こえる。
「比呂人。私やり直したい。」
そう、はっきり聞こえた。
「よう子………」
比呂人は、そう呼んだ。
三木店長を。
それが答えだ。
私は二人の間を通りすぎる。
何も言わず。
何も見ず。
比呂人が、私の手を掴もうとしたけれど
自分でもビックリするくらいの力で
振り払う。
早く。
早く早く。
逃げなきゃ。
「先輩!すみません!!ちょっと急用ができてしまって!先に失礼します!!」
早く。
あと少し。
あと少し。
私は勢いよく店を出る。
店を出た瞬間、
抑えてたものが、一気に溢れだす。
たくさんの涙と
ぐるぐるまわる、三木店長と比呂人の顔。
たくさんの、『なんで?』と。
もう、わけがわからない。
嫉妬、ではないと思う。
だって、嫉妬って自分に少しでも自信があるから出来るんじゃないのかな?
私には比呂人の彼女でいる自信がない。
私だって
きっとまわりの人だってそう思う。
『私より、三木店長の方が黒木マネージャーにはお似合いだ。』
まして。
プロポーズする程、三木店長に本気だったのなら。
そんな人が、『やり直したい。』と言っているのなら。
去るのは
私なんじゃないか。