一生続く恋をしよう。
あれから1週間。


比呂人を避けてた。


仕事で顔を合わすことはあるけど


プライベートの話はしなかった。


閉めきったカーテンも、ずっとそのまま。


昼休憩で、社食に来たものの何も食べる気がしなくてアイスティーの氷をただカラカラとかき混ぜる。


するとガタッと隣の席にお盆が置かれる。


そして。


懐かしい、大好きな香水の香りがふわっとする。


比呂人だ。


比呂人は、何も言わずもくもくと食べる。


私も私で、何も言わずただアイスティーを飲むだけ。


比呂人の食事が終わりかけた時



「………奈々は、どうしたいの?」


そう比呂人が呟いた。



久しぶりに呼ばれた名前にドキっとして


泣きそうになる。


あぁまだこんなに好きなんだ。


比呂人は食事が終わるとお盆を持って立ち上がる。


そして立ち去る寸前に小声で


「今日、家で待ってる。」


そう言った。



そうだね。もう1週間もたっちゃった。


そろそろ、ちゃんとしなきゃ。


比呂人と、ちゃんと話そう。


そう決めて私も社食をでた。


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