一生続く恋をしよう。
仕事が終わって、今は比呂人のマンションの前にいる。


どんな結果でも、比呂人の望む通りにしよう。


泣いて、すがり付くのはやめよう。


一緒にいた時間は短かったけど、幸せだったから。


深呼吸をして、インターホンをならす。


2、3回鳴らしても、応答がない。


おかしいな?って思っていると

入口の自動ドアが開く。


「歩いてくるの、見えたから。」



そう言って比呂人が私に近寄る。


そして、私の人差し指だけを絡めとる。


「……嫌?」


少し不安げな顔で聞いてくる。


私は首をふって、比呂人と手を繋ぐ。



「よかった。」


比呂人は、安心した顔をすると私の手を引っ張って部屋へと向かった。






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