一生続く恋をしよう。
「じゃあ、本当に三木店長とは何もないの?」


鼻をすすりながら、比呂人を見つめる。


心が暖かくなってくるのを感じる。


幸せで満ちてくる。



「なんでもないよ。あーでも、別れるんだっけ?俺たち?」



「もうっ!イジワルっ!別れないっ!」


そう言って比呂人にぎゅうっと抱きつく。


「当たり前だろ。そんな簡単に別れない。だから奈々も簡単に言うな。」


比呂人がちょっと真剣な顔をして言う。


「ごめんなさい。」


「この先、すれ違う事やケンカする事いろいろあると思うけどさ。俺はきっと1度も別れたいとは考えないよ。どうしたら続けていけるか、ちゃんと話そう。」


もう簡単に別れるとか、言わない。


比呂人がいなくなったら、嫌。


そんな単純な事、忘れちゃだめだ。


だからこの先、私から比呂人の手を離したりなんかしない。


楽しいだけでいられない時も。


比呂人の手を繋いだまま、ケンカしよう。


「さぁーてーとー。」


いつもの調子に戻った比呂人に、


仲直りできてよかった!って思う。


「1週間も焦らされた訳だし。おまけに勝手な勘違いだったし。お仕置き。させてくれるよね?」


そう言って比呂人は、膝の上に座る私のスカートをめくりあげる。



「ちょっ!ちょっ!ちょっと待って!まだ今仲直りしたとこだし、ちょっとマッタリしようよっ!」


私はめくられるスカートを必死に押さえる。



「奈々。……愛してる。」


そう言って、極上スマイルをする比呂人は本当によくわかってる。


その笑顔をされたら私が逆らえないことを。


そして結局私はそのまま1週間分



比呂人に愛されました。











< 34 / 48 >

この作品をシェア

pagetop