一生続く恋をしよう。
「もっ、もしもし!比呂人?まだ仕事中?」


「うん。何、どうした?」


私は早番で仕事から帰って来て、今は家のベランダにいる。


電気のついてない比呂人の部屋を見ながら、比呂人に電話している。



今日仕事中にふと気づいてしまった。


今まで私からデートに誘った事がないこと。


いつも比呂人は私のやりたいこと、行きたいところに連れてってくれるけど、


私は比呂人の為に何もしてない。


比呂人を楽しませたい。


そうだ!明日はちょうど二人とも休みだしたまには私から誘ってみよう!



と。



思ったのだけど。


なんだか、意外に緊張する。


断られたらどうしよう。


ちょっと不安になる。



そして、プチパニックだ。


「あのねっ!明日休みじゃん!会える!?」



「えっ?えぇまぁ、大丈夫だけど。何、どうした?」


かなり不信がる比呂人。


「明日、デートしよう!あの!細かい事はメールで送るから!じゃ、お仕事頑張って!!」


そう言って一方的に電話を切る。


ふぅーっと息をはく。


緊張したぁー。


手すりにもたれ、さっそく明日の待ち合わせ時間などを比呂人にメールしようとする。


夜空を見上げて星を眺める。


星を眺めながら、想うのは比呂人の事。


さっきの電話………


変だったかな?


何でだろう、ものすごく比呂人に会いたい!!


朝まで待てないよ。



明日、晴れますように。














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