一生続く恋をしよう。
大失敗は大接近。
今日は、三木店長と私と同期のゆずちゃんが出勤の日。
先輩たちは休みや、研修などでみんないなかった。
セールでもなんでもない平日は、わりかし時間があって三木店長もいろいろと教えてくれる。
「じゃあ、今から5分で1コーデ作ってみて。そうね、設定は昼間の同窓会。気合いを入れすぎるのも嫌だけど、オシャレだとも思われたい。そんなお客様が来店されました。はい!作ってみて!」
三木店長の合図で私とゆずちゃんは店内の商品を集めてお題にあったトータルコーデを作っていく。
「ただオシャレにしてもダメよ!ちゃんと客単価も考えてっ!!私達は洋服を売って給料をもらっているんだからっ!!」
途中、三木店長からの指示が入る。
……確かにそうなんだけど。
私はその、客単価ってのがどうも苦手だ。
どうしても、押し売りしてるような気がするし、なんか悪い気がする。
でもやっぱり、三木店長は正しい。
服屋は、服を売って給料を貰う。
当たり前の事だよね。
でもなんだか、スッキリしないんだよなぁ……
「出来ましたっ!」
そんな事を考えているとゆずちゃんが先にコーデを完成させて、チェックを受ける。
「うん。いいわね。ただ少し色味が多くてごちゃごちゃしてるわね。3色くらいまでに押さえて。でも客単価はいいわ。」
「はい!ありがとうございます!あの三木店長、実はこのパンツとあのパンツで迷ったんですけど……」
そう言ってゆずちゃんは、三木店長にコーデの相談をする。
すごいなぁー。ゆずちゃん。
同期だけど私の一歩も、二歩も、先に行ってるよ。
ゆずちゃんが出てた雑誌のファンってお客様がゆずちゃん目当てに会いに来て
そのままお買い上げ。からの顧客様にってパターンも多いし。
全国の同期の中でもゆずちゃんはトップクラスだと思う。
「牧田さん?出来たの?」
「あっはい!お願いします‼」
私は三木店長にコーデを見せる。
三木店長はまじまじとそのコーデを見つめる。
「そうね。コーデはいいわ。好きよ、私。でも牧田さん、うちの商品、style life の商品、好きなのかしら?」
見透かされた。
そう思った。
私は本当はstyle life の商品、ブランドに愛着がない。
オシャレなのもわかる。素材がいい事もわかる。
でもうちの商品は高い。
値段分の価値っていうのを私は見つけられずにいた。
本当は、同じ会社のもっとリーズナブルなブランドに配属されたかった。
等身大の私と同じ価値観のブランド。
そこに行きたかった。
「はぁ………まぁいいわ。これは仕事だから。しっかりと割り切りなさい。」
三木店長はそれ以上何も言わなかった。
先輩たちは休みや、研修などでみんないなかった。
セールでもなんでもない平日は、わりかし時間があって三木店長もいろいろと教えてくれる。
「じゃあ、今から5分で1コーデ作ってみて。そうね、設定は昼間の同窓会。気合いを入れすぎるのも嫌だけど、オシャレだとも思われたい。そんなお客様が来店されました。はい!作ってみて!」
三木店長の合図で私とゆずちゃんは店内の商品を集めてお題にあったトータルコーデを作っていく。
「ただオシャレにしてもダメよ!ちゃんと客単価も考えてっ!!私達は洋服を売って給料をもらっているんだからっ!!」
途中、三木店長からの指示が入る。
……確かにそうなんだけど。
私はその、客単価ってのがどうも苦手だ。
どうしても、押し売りしてるような気がするし、なんか悪い気がする。
でもやっぱり、三木店長は正しい。
服屋は、服を売って給料を貰う。
当たり前の事だよね。
でもなんだか、スッキリしないんだよなぁ……
「出来ましたっ!」
そんな事を考えているとゆずちゃんが先にコーデを完成させて、チェックを受ける。
「うん。いいわね。ただ少し色味が多くてごちゃごちゃしてるわね。3色くらいまでに押さえて。でも客単価はいいわ。」
「はい!ありがとうございます!あの三木店長、実はこのパンツとあのパンツで迷ったんですけど……」
そう言ってゆずちゃんは、三木店長にコーデの相談をする。
すごいなぁー。ゆずちゃん。
同期だけど私の一歩も、二歩も、先に行ってるよ。
ゆずちゃんが出てた雑誌のファンってお客様がゆずちゃん目当てに会いに来て
そのままお買い上げ。からの顧客様にってパターンも多いし。
全国の同期の中でもゆずちゃんはトップクラスだと思う。
「牧田さん?出来たの?」
「あっはい!お願いします‼」
私は三木店長にコーデを見せる。
三木店長はまじまじとそのコーデを見つめる。
「そうね。コーデはいいわ。好きよ、私。でも牧田さん、うちの商品、style life の商品、好きなのかしら?」
見透かされた。
そう思った。
私は本当はstyle life の商品、ブランドに愛着がない。
オシャレなのもわかる。素材がいい事もわかる。
でもうちの商品は高い。
値段分の価値っていうのを私は見つけられずにいた。
本当は、同じ会社のもっとリーズナブルなブランドに配属されたかった。
等身大の私と同じ価値観のブランド。
そこに行きたかった。
「はぁ………まぁいいわ。これは仕事だから。しっかりと割り切りなさい。」
三木店長はそれ以上何も言わなかった。