したくてするのは恋じゃない


随分と長居してしまった。

いつもの事とは言え、迷惑な客の一人である事は間違いない。

居心地がいいって言うのも、ある意味罪つくりだ。

仕事終わりに、休日にと、足しげく通っているのには訳がある。

…なんて言うと、お目当てのヒトが居るんじゃないの?と、まず勘繰られる。

そうではない。ここは敢えて誤解の無いように、強く、断言しておく。

そうではない!

先に謝っておきます。
…マスター、ごめんなさーい。
マスターは素敵な人です。そこは間違いありません


私が寛いでいるこの店は、住んでる部屋からも職場からも、程よい距離にある。
つまり、丁度いい、のだ。

①珈琲が美味しい。
②軽食が充実している。
この二つは外せない。
とても重要なポイント。

そして

住宅地の中に在って、広い敷地には、青々と茂った木が森の様相で、厳選したであろう香りの少ない花が、ほぼ一年中咲き誇っている。
曇りのない、大きな窓から眺めるだけでも、ホッと出来る空間だ。

大正時代と言ってピンッときてくれるだろうか。
時代を思わせる建物が凄くいい。
シックな内装も落ち着く要因。程よい広さのフロアも良い。


見つけた時は、ここだ!と嬉しくなったのを覚えている。
何度来てもまた来たい。
そんな気持ちにさせてくれる。

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