したくてするのは恋じゃない
「剣吾?…剣吾?」
お風呂から出て剣吾に声を掛けた。
どうやら、このクッションとこの場所がお気に入りなのかな。
また、ここで寝てるし。
すぐ起きるかな…。
流石に今日は起きないかも知れない。
大きいから運べないし。う〜ん…。
だから、寝てていいって言ったのに。
…だから寝てるのか?ここで。……。
取り敢えず、風邪ひくとまずいから布団掛けとくかな。
私はお風呂上がりのアイスっ、と。
この濃厚なバニラにマンゴーソースとキウイソース。サッパリ。美味しい。
…太るな…。確実に。
ん、うう、ん ん。
剣吾、起きたのかな。
違うか、唸っただけか。
さてと…、こうなったら、テーブルを押して、と。
よし、これで剣吾の足でも真っ直ぐ伸ばせるわね。
もう、本当…、高身長だから仕方ないけど…無駄に足が長いのよ…。
ソファーの前にもたれている体を横に寝かす。
そっとって思っても…重い。…よいしょっと。
枕、取って来ないと。
こんな時、長い枕で良かったと、つくづく思うね。
剣吾の頭を持ち上げ枕を滑り込ませる。
私のスペースも確保出来る。
よし、っと。
明かりを常夜灯だけにする。
ほんのり明るい。
布団の中に入った。