したくてするのは恋じゃない
おまけ
−絵里子Side−
相変わらずマスターのお店には来ている。
来ることは約束だから。
そして紆余曲折あっても、お互い“大人"だから、元のような付き合いをする努力をしている。
ぎこちない。まだまだ。
でもそれが、紛れも無く“恋した"という真実。
「まだまだ。永遠に諦めるつもりはありませんからね」
なんてマスターが言うものだから、剣吾がものすごく警戒する。
いつも一緒に居られる訳ではないから。
恋をしている。これが恋。そう認めると癪だけど…。それは相手が剣吾だから。
今は悔しいくらい剣吾に夢中だと思う。少しでも一緒に居たいと思ってしまう。
…でも、恋だ。先を考えないのが恋だ、と私は思ってる。
善くも悪くも、自然に結果はついて来るモノだと、それでいいと思ってる。
途中まで読んでいた恋愛小説。結局、最後まで読まずにどこかへ紛れてしまった。だけど…特に気にならない。
小説の主人公にとって、どちらがハッピーエンドだったのか、選択はバッドエンドだったのかは解らない。
事実は小説より奇なり、って言う。
恋に夢中になってる現実の私の恋の方が、ずっと“奇なり”だから。
相変わらずマスターのお店には来ている。
来ることは約束だから。
そして紆余曲折あっても、お互い“大人"だから、元のような付き合いをする努力をしている。
ぎこちない。まだまだ。
でもそれが、紛れも無く“恋した"という真実。
「まだまだ。永遠に諦めるつもりはありませんからね」
なんてマスターが言うものだから、剣吾がものすごく警戒する。
いつも一緒に居られる訳ではないから。
恋をしている。これが恋。そう認めると癪だけど…。それは相手が剣吾だから。
今は悔しいくらい剣吾に夢中だと思う。少しでも一緒に居たいと思ってしまう。
…でも、恋だ。先を考えないのが恋だ、と私は思ってる。
善くも悪くも、自然に結果はついて来るモノだと、それでいいと思ってる。
途中まで読んでいた恋愛小説。結局、最後まで読まずにどこかへ紛れてしまった。だけど…特に気にならない。
小説の主人公にとって、どちらがハッピーエンドだったのか、選択はバッドエンドだったのかは解らない。
事実は小説より奇なり、って言う。
恋に夢中になってる現実の私の恋の方が、ずっと“奇なり”だから。