抱き寄せて、キスをして《短編》
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
週明け。
「お前、サンプル確認ちゃんとやったのかよ!」
激しく両手をデスクに叩き付けて、三崎課長は私を睨み付けた。
私はどう答えるべきか考えてあぐねて、何も言えずに黙り込んだ。
どうしよう。
企画部の決定したデザインとまるで違うバッグが、目の前にあった。
これはデザイン決定の最終段階で見送りになったバッグだ。
確かに私が確認し、クライアントにプレゼンした時はこのバッグじゃなく、ちゃんと最終決定したデザインだった。
クライアントとの細かな打ち合わせも無事終了した。
生地屋にも種類指定をして、付属品業者とも打ち合わせをして……。
週明け。
「お前、サンプル確認ちゃんとやったのかよ!」
激しく両手をデスクに叩き付けて、三崎課長は私を睨み付けた。
私はどう答えるべきか考えてあぐねて、何も言えずに黙り込んだ。
どうしよう。
企画部の決定したデザインとまるで違うバッグが、目の前にあった。
これはデザイン決定の最終段階で見送りになったバッグだ。
確かに私が確認し、クライアントにプレゼンした時はこのバッグじゃなく、ちゃんと最終決定したデザインだった。
クライアントとの細かな打ち合わせも無事終了した。
生地屋にも種類指定をして、付属品業者とも打ち合わせをして……。