失い続けて見つけたモノ
冷たい強風が髪を荒立てていた…
ぎこちないまま学校に着いてしまい
仕方なく教室に向かった
席をチラリと見ると…
詩音と昌也がすでに座っていた
どうしよう…
気まずいな…
でも座らないわけにもいかない……
私は小さく息を吸って席に着いた
いつもはすっごい元気なふたりなのに
一言も喋らない……
そりゃそうだよね……
私…何期待してたんだろう……
もしかしたら何もなかった事になる気でもしてたのかな………
本当に嫌になる……