失い続けて見つけたモノ
「おっ♪」
「げっ」
「何だよ嫌なのかよいちいちムカつくな〜」
「イヤー別に…」
口ではそういうものの
私は結構嬉しかった
詩音と同じクラスなのだから…
嬉しくないわけがない
私の唯一の親友
―始業式、入学式
面倒くさい…
面倒くさいよ…
呪いのようにリピートしながら俯いていた
この学校はかなりの人数がある…
校舎も大きいわりには小綺麗だし
まぁ普通の学校だ
気晴らしにもならない事を考えつつ式をやり過ごし…
これから少しお世話になる1−2の教室に向かった
この時早く過ぎてほしかった時間が
今は凄く恋しい…