イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
先生の肩を貸してもらい
何とか自宅まで帰る事が出来た。
先生は、睦月君を部屋まで運ぶ。
私も壁を使い自分の部屋に入ろうとしたら
「涼花。水着などの洗濯物は、
別の洗濯カゴに入れろよ。
あと風呂に入るなら先に沸かして入れ」
そう言ってくれた。
「あ、はーい。」
プールに入ったので
早くお風呂に入りたかったので助かる。
私は、荷物をそこそこにして脱衣所に向かった。
もちろん洗濯物は、洗濯かごの中に。
前に自分のは、自分で洗おうとしたら先生に
「水道代と電気代の無駄遣いだ!
一緒に洗うから出せ」と怒られた。
そのため下着以外は、洗ってもらっている。
お風呂の湯を入れ終わると服を脱ぎ入った。
右足を見てみるとまだ赤く腫れていた。
明日までに痛みが治まるかしら?
そうではないと会社があるから困るわ。
先生に迷惑だってかけちゃうし……。
頭と身体を洗った後に湯船に浸かった。
いいお湯……。
浸かりながら今日の事や夢の事を考えた。
何であんな夢を見たのだろう……?
もしかして奥さんを怒らしちゃったから?
それとも自分自身が
まだ自信が持てないからだろうか。
今日の先生は、いつもより優しく思えた。
私が怪我しているからだろうけど
それに私と睦月君を親子みたいだと言ってくれた。
申し訳ない気持ちになったけど
心の底では、嬉しかった。
血が繋がらないけど……親子になれたらいいのに。
再婚して……。
「おい。涼花?涼花起きろ!!」
ハッと気づくと先生が目の前に映った。
先生……?