イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

喫茶店でサプライズ用の飾りつけを作る。
睦月君は、一生懸命先生の似顔絵を描いていた。

もちろん店長さんに許可を取ってから

「睦月君。上手だねぇ~パパそっくり」

そう言うと睦月君は、
コクリと頷きまた夢中で描き続ける。

可愛い……。

私も折り紙を使い作り続ける。
するとスマホが鳴り出した。

見てみると浜野さんからだった。

「もしもし?」

『涼花ちゃん。無事に予約取れたよ!
そこの支配人の息子と仲良くてさ。
事情を話したら協力してくれるってさ。
場所は、海津ロイヤルホテル。
そこの最上階のレストランの料理は、
すげぇー美味しいから』

か、海津ロイヤルホテル!?

パーティーがやれそうなお店を頼んでおいたのだが
まさかの高級ホテルに驚いてしまった。

しかも支配人の息子さんと知り合いって
浜野さんって何者?

それよりお金…いくらかかるかしら!?

高級ホテルだとかなりの高額だろう。

私の給料で足りるかしら?
あぁ、節約しないと…。

『レストランの値段なら俺に任せて。
その息子が安くしてくれると言っていたし
これは、俺の誕生日プレゼントだから
気にしなくていいよ!
ちなみに部屋も一室取っておいたから
泊まっておいで。
あ、俺さ~妻と約束があったから
その日の参加キャンセルね』

えぇっ!?

どれに対して驚いたらいいか分からなくなる。

レストラン代などを浜野さんがプレゼント!?
しかも、いっ…一室を取って…浜野さんが来ないって

「あの…それは、困ります」

『じゃあ詳しくは、ホテルで聞いてね?
俺忙しいからまたねぇ~いい話を期待してるよ』

そう言い一方的に電話を切られた。

< 119 / 257 >

この作品をシェア

pagetop