イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
睦月君…ごめんね。
私のせいで迷子にさせちゃって
「おい。見つかったか?」
「いえ…まだ。
あの…すみません。私のせいで」
もし睦月君が見つからなかったらどうしよう。
私のせいで
「アホ。謝るぐらいならもう一度ちゃんと捜せ!!
ったく、まずいな。ギリギリか…」
先生は、腕時計を見ながらイライラしていた。
イライラするのは、無理もない。
大切なお子さんが迷子になっているのだから
どうしよう…私のせいだ。
睦月君もきっと泣いているはず
するとアナウンスが流れた。
『迷子のお知らせをします。
藤崎睦月君が迷子になっております。
親御様は、迷子センターまでお越しください。
繰り返します』
あっ!?
「先生…今のアナウンス」
「あぁ、睦月の事だ。
迷子センターまで行くぞ!」
私と先生は、慌てて迷子センターまで走った。
行くと睦月君が椅子に座って待っていた。
「睦月君!!」
良かった…居た!!?