イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
ど、どうしよう。
また、お泊まりだなんて
浜野さんったら何を考えているのかしら!?
オロオロしながら
睦月君を見るときょとんと首を傾げていた。
あっえっと…。
「誕生日プレゼントは、素敵なレストランで
食べれるって。
美味しい料理があるみたいだから楽しみだね」
そう言うと睦月君は、コクリと頷いた。
とりあえず打ち合わせに行かなくては。
作るのは、そこそこに
片付けると睦月君を連れて
海津ロイヤルホテルに向かった。
うわぁーいかにも高級なホテルだわ!!
前に泊まらしてもらったホテルも
素敵だったけど…こちらも高級感があり素敵だ。
「お客様。お泊まりでいらっしゃいますか?」
スタッフの人が話しかけてきた。
「あ、私は、小野木という者ですが
ここのレストランで明日
誕生日パーティーをすると
連絡したはずなのですが」
「小野木様ございますね?
少々お待ちくださいませ」
スタッフの人は、頭を下げると
フロントの方に行ってしまう。
だ、大丈夫かなぁ~?
予約が取れたと言っていたし
支配人の息子さんと仲がいいと言っていたけど…。
しばらくすると支配人らしき人が現れた。
「小野木様でございますね?
私は、ここの総支配人の海津です。
お話は、息子と浜野君から伺っています。
どうぞこちらに」
とても紳士的に対応してくれた。
レストランに案内され詳しく打ち合わせする。
急だったにも関わらず親切にしてくれる。
「あの…急に申し訳ありませんでした。
明日よろしくお願い致します!」
深々と頭を下げてお願いした。
「いえいえ。明日最高のおもてなしを
させて頂きます」
「ありがとうございます。
では、失礼致します。
睦月君。帰ろうか?」
帰ろうと睦月君を捜すが何処にも居なかった。