イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

睦月君に罪悪感があるけど
大丈夫そうで良かったと胸を撫で下ろした。

後は、先生にブランケットを掛けてあげないと
そう思い先生を見る。

するとドキッと心臓が高鳴った。

眠っている先生は、とても綺麗だったからだ!

ロック系に見える先生だが
本当に綺麗な顔立ちをしている。

色が白くて美肌。
睫毛なんてバサバサで羨ましいぐらいに長い。
鼻も真っ直ぐ高くて整った顔立ち。

眉を寄せているものの
寝ている姿も睦月君にそっくりだ。

あ、違う。
睦月君が先生にそっくりなんだ。

私の憧れているベストセラー作家で
こんな凄い人を私は、好きになったのだ。

惚れさせるとか
おこがましいにもほどがあるだろう。

でも…やっぱり好き。
胸が苦しいぐらいに好き。

ソッとブランケットを先生に掛けてあげた。

トクンとさらに心臓が高鳴る。
今だけ……起きてたら出来ないから

私は、ダメだと思いつつも
先生のおでこにチュッとkissしてしまった。

恥ずかしくなり慌てて部屋から出て行く。

何をやっているのだろう……自分。

こんな事をしても
好きになってくれる訳ではないのに
寝てる先生のおでこにkissをするんて…。

明日どんな顔をして合わせればいいのだろう。

結局その後もモヤモヤしたまま寝付けなかった。
朝6時過ぎにボーとしていると
ガチャッとドアが開いた。

うん……?誰か入ってきた?

ベッドに登ろうとする気配を感じ
睦月君だと分かった。

ムクッと起き上がると睦月君と目が合う。

「おはよう……睦月君」

「……おはよう」

そう言うとムギュッと抱きついてきた。

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