イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「どうしてですか?
可愛いらしくて素敵だと思うのですが…」
バルーンやお花などが飾られてあって
パーティーらしいと思うのだが……?
「趣味がお前や子供目線じゃねぇーかよ。
俺の誕生日なら普通…主役の趣味に合わせるだろ?」
あっ……そうだわ。
誕生日パーティーらしくとか
自分のイメージしか考えてなかった。
あーまたやってしまった!!
「す、すみません……」
「まぁ、今始まった事ではないけどな。
まぁいい。それより早く座るぞ」
そう言い席の方に行きドカッと座った。
うぅ……飾付け大失敗だわ。
しゅんと落ち込ながら睦月君を見ると
バルーンに興味を持ったのか触っていたり
抱えていた。
可愛い……。
おっといけないわ。
「睦月君。席に着こうか?」
慌てて呼ぶとこちらに来てくれた。
席に座ると景色を見る。
「うわぁ~夜だとまた違って凄く綺麗」
真っ暗な景色にキラキラと光る建物。
それがまた、幻想的で綺麗だった。
しばらくして前もって頼んでおいた
特別メニューの前菜を持って来てもらった。
誕生日に相応しい料理と頼んでおいた。
そしてワイン。
気を取り直し深呼吸をすると
「先生。誕生日おめでとうございます」
先生にお祝いを伝えた。
「あぁ、どーも」
素っ気ない態度の先生。