イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
もう……と思いながら先生を見ると
嬉しそうに微笑んでいた。
あ、笑っている!?
写真見た時のような優しい表情で…。
「こりゃあ、また描き直させないとな」
先生は、そう言いながらも大切そうに
包み直していた。
きっと心の中は、嬉しいのだろう。
こうやって見ると先生は、ツンデレだ。
(素直じゃないな……もう)
クスッと笑ってしまった。すると
次は、私のプレゼントに手を伸ばした。
「これは……お前からか?」
「は、はい。気に入って頂けると
嬉しいのですが」
モジモジしながら応えた。
いざプレゼントを開けられると思うと
恥ずかしくなってきた。
何にするか散々悩んでこれにした。
ラッピングを取って箱を開けると
万年筆が入っている。
「万年筆……?」
「はい。何にするか迷って
やっぱり日用品に使える物が
いいかなぁ~と思いまして
先生。小説家ですし、これがいいかと」
「俺……小説書く時は、パソコンなんだが?」
「あっ……!?」
ガーン!!
そういえば、そうだった。
先生は、普段ノートパソコンで
執筆していた!?
あぁ、またやってしまった……。
よく考えれば、すぐに分かりそうなものなのに
また、ミスってしまった。
私って……なんでいつもこうなの!?