イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
そして、自宅に帰った後に
先生にその事を話した。
今日は、私が迎えに行ったので
「そうか。まぁそうだろうな」
先生も納得したように頷いていた。
「睦月君は、王子様役が似合いそうですが
仕方がありませんよね。
負担させる訳にはいけませんし…」
「それでこいつの馬の役は、台詞もあるのか?」
「台詞は、一言だけ。
後は、動きがあります。
練習しないと…それと馬の衣装を作らないと
いけないみたいです」
そう言うと台本と衣装作りが書いた紙を渡した。
すると舌打ちをする先生。
「台本は、いいが…衣装作りか。
ったくめんどくせーな。
俺…裁縫とか苦手なんだよな」
ブツブツと文句を言っていた。
「先生…裁縫苦手なんですか?」
それも得意なのかと思っていた。
家事とか完璧だし
「あぁ俺は、そこまで器用じゃねぇーぞ。
手作りで必要な物は、他の奥さん方が
率先してやってくれるから助かってるが
どうするかな」
頭をかきながら作り方を書いた紙を見ていた。
こ、これは…アピールのチャンスかもしれない。
「あのその衣装作り私にやらして下さい!!」
思わす手を挙げた。
「はぁっ?お前…裁縫出来るのか?」
明らかに疑ったら目で見る先生。