イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

すると睦月君が

「……パパ……セクハラだったね」と言ってきた。

あ…また、言ってきた!?

「睦月君。どうしてパパがセクハラなの?
その言葉が誰から聞いたの?」

不思議に思い睦月君にもう一度尋ねてみる。

すると

「……拓馬から聞いた。
大人は…デリカシーないって」

そ、そうなの?

拓馬君がそう言ってきたの?

最近の幼稚園児は、
何を話しているのか分からないわね。

結局、このまま自分で作る事になった。

やっと仮縫いまで
終わるとミシンで慎重に縫いつける。

「おっとと……よし。
はぁー肩が凝っちゃうわ」

ため息を吐くと肩をぐるぐると回した。

時計を見ると日付が変わってしまっていた。

もうこんな時間!?
でも、もう少しやりたいし…。

私は、不器用で遅いからなかなか進まない。

「もう少しやっていこうかな」

すると先生が私にお茶が淹れた
コップを持って来てくれた。

あれ、いつの間に!?

「…ありがとうございます」

「どうだ?進んでいるか?」

先生が質問をしてきた。
お茶を受け取りながら

「何とか……こんな感じになりました」

恐る恐る先生に見せる。

うぅ……恥ずかしい。

「……まぁまぁだな。」

やっぱり。

少しは、上手く縫えたと思ったけど
仕方がないわよね。

私下手だし

< 142 / 257 >

この作品をシェア

pagetop