イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

「そうか。興味がないなら仕方がないな。
まぁ、どうでもいい奴に何を言われても
別に痛くも痒くもないしな…実際」

先生がそう言うとコクリと頷く睦月君。

先生まで……!?

それは、さすがに相手が可哀想だわ。
相手にすらされていないのだから

「睦月君…それを茉莉華ちゃんに言ったらダメよ?
茉莉華ちゃん余計に傷ついちゃうから」

そんな事を言われたら
二度もショックを受けて泣いてしまうだろう。

睦月君は、意味が分からずに首を傾げてきた。

どう説明をしたら分かるのだろうか?

すると先生が

「別に言ってもいいだろ?
実際にどうでもいいぐらい迷惑しているなら
事実なんだし」

そう言ってきた。

そういう問題ではないと思う。

「茉莉華ちゃんは、父親の影響で
そう言っただけで
悪気があった訳ではないと思います。
それなのに”どうでもいい”とか“興味ない”とか
言われたら傷ついてしまいますよ!?
相手は、子供なんですから」

私も同じ事を言われたら
立ち直れなくなってしまう。

それに女心は、それぐらい難しい。

「だから思っても口に出さない方が…」

「めんどくせーぞ。それに
なら睦月が何を言われても黙って
耐えろと言うのかよ?」

少し怒った口調で言う先生。

「べ、別にそういう意味じゃあ……」

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