イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「…そうですか…」
どうしよう。
話が終わってしまった。
他に内容は……。
「まぁ俺の分は、買わないが睦月の服を買いたい。
デカくなってきたからな。
そろそろ新しいのを買わないと」
そう言いながら睦月君の頭をポンと撫でる。
睦月君の服…。
それは、私もコーデしてみたい。
先生に似て美形の睦月君。
普段は、黒などロック系の服が多いが
可愛い服も着て欲しいな。
すると睦月君は、先生の服を引っ張ってきて
「…ジュース」とねだってきた。
そういえば飲み物は、まだだったわね。
「じゃあ、私と一緒に取りに行こうか?」
そう言うとコクリと頷いてくれた。
ここの飲み物は、セルフサービスになっている。
注文すれば、飲み放題だ。
私と睦月君は、取りに行く事にした。
「何飲みたい?」
抱っこしながら尋ねてみると
りんごジュースの方を指してきた。
なるほどりんごジュースか。
私は、オレンジジュースにしようかしら?
先生は…烏龍茶でいいだろうか?
睦月君をおろすとコップを取り氷を入れた。
飲み物を機械で注いで戻ろうとすると
周りの女性客や店員さんが
チラチラと同じ方向を見ている事に気づいた。
その先をたどって行くとやっぱり先生だった。
すると近くに座っていた女子高生達が
「あそこに居る人って
小説家の蓮見真夜じゃない?」