イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「そ、そうですか?
ありがとうございます」
拓馬君のママにそう言って褒めてくれた。
「あんな風にやろうと思っても
やれるものではないわ。
睦月は、それが自然と備わっているのね」
そう言ってくれた。
嬉しい…。
褒められているのは、睦月君だけど
それから拓馬君ママとしばらく
一緒に作業をしていたら先生が戻ってきた。
「先生。お疲れ様です」
「よっと……これで足りそうか?」
荷物を下ろしながら聞いてきた。
「はい。これぐらいあれば
大丈夫だと思います。
ありがとうございます」
疲れてしゃがんでいる先生を労う。
するとまた、お客が来てしまった。
「すみません。焼きそばを2つ」
「こっちも2つ下さい」
「はい。ありがとうございます。
すぐにご用意を……」
慌てて焼きそばを用意しようとしたら
先生が立ち上がった。
「代われ。俺がやってやる」
しかし、顔を見えた瞬間
お客様が騒ぎ出した。
あぁ、先生カッコいいから
「せ、先生。この辺は、私1人で
大丈夫なので…睦月君と
お昼ご飯を食べに行って下さい」
「だが……」
心配そうに渋る先生。