イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「嘘…超ラッキーじゃん。
どうする?サイン貰いに行く?
あ、写メ撮りたい」
「凄いイケメン…」
キャーキャー騒ぎだす女子高生達。
さすが先生…女子高生にも人気なのね。
チラッと先生の方を見ると料理を待っている間
ノートパソコンを機動させ小説を書き始めていた。
仕事中だけは、眼鏡をかけているのだがカッコイイ。
ボーと見惚れると
睦月君が服をツンツンと引っ張ってくる。
あ、いけない。
飲み物を運んでいる最中だったわ!!
「ごめんね。戻ろうね…」
慌てて先生の所に戻る事にする。
「お待たせしました。
あの…烏龍茶で良かったですか?」
「あぁ、悪いな」
先生は、私に目線を映すと
烏龍茶が入ったコップを受け取る。
そしてコップをテーブルに置くと
席を立ち睦月君を奥に座らせてくれた。
料理が来たのは、それから少し経ってからだった。
美味しそうなオムライスグラタンが
私の前に置かれた。
先生の前には、ビーフ薄切り
ステーキセットが置かれた。
こちらも美味しそう。
「こちらは、特大ハンバーグセットです」
店員さんが言ったので先生が、それを受け取る。
私は、そのハンバーグを見て驚いた。
「凄いポリューム感ですね」
写真に写っていた見本よりも大きかった。
これを睦月君が食べるのか…大丈夫だろうか?
何だか心配になってきた。