イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「はぁっ?何だよ……それ。
女って意味分からねぇ~」
うんざりした表情で呟く
拓馬君に苦笑いしてしまう。
茉莉華ちゃんの変わりように驚いた。
あれから睦月君と仲良くやっているみたいだ。
ただし拓馬君とは、喧嘩友達?みたいだけど
「フフッ…茉莉華ちゃんのママは、
まだ来てないみたいだし
今日は、バイバイしようね」
私がそう言うと
残念そうな表情をする茉莉華ちゃん。
「えーもう少し居てくれてもいいのに。
おば様は、気が利かないわねぇ~」
お、おば様!?
ガーン!!
小さい子相手にまたおばさんと言われてしまった。
しかも気が利かないって……。
ショックを受けてると帰る用意を済ませた
睦月君が茉莉華ちゃんに
「茉莉華ちゃん。女の子なんだから
言葉遣いに気を付けようね?
おば様じゃなくてお姉様だよ。ねぇ?」
そう言って注意してきた。
「む、睦月君……くん!?」
すると茉莉華ちゃんは、
「はーい。茉莉華
睦月様のために気をつけますわ」
アッサリと受け入れた。
す、凄い。
例え幼くても…恋は、人を変えるのね!?
「マジかよ?コイツ……」
拓馬君も驚きを隠せない様子だった。
私も唖然としていた。
その後も茉莉華ちゃんは、睦月君の忠告を守り
拓馬君を含めて一緒に居る所をよく
見かけるようになった。