イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「ふーん。猫の鳴き真似ねぇ~」
先生は、あまり興味ないのか
素っ気なく呟いた。
どうやら気づかれていないようだ。
ホッと胸を撫で下ろした。
そしてそのままリビングの方に行ってしまった。
睦月君は、自分の部屋にカバンや
上着を置きに行ったので
私もコソコソと中に入って行く。
ドアを閉めると手提げカバンから
子猫を出してあげた。
「ニャー」
鳴くけど、まだ身体をガタガタと震わしていた。
寒いのだろう。
「お風呂に入れてあげないと…」
汚れているし綺麗にしてあげたい。
すると先生が呼ぶ声が聞こえてきた。
ギクッ!!
「睦月君は、先にリビングに行って
おやつを食べておいで。
子猫は、私が責任を持って温めてあげるから。
2人でコソコソしていたらバレちゃうわ」
そう睦月君に言い返すと
コクリと頷いてくれた。
睦月君が部屋から出て行ったのを確認すると私は、
子猫を抱きかかえて浴室に向かった。
たらいにぬるま湯を入れて子猫を浸からした。
最初は、嫌がっていたけど
温かいからか大人しく浸かってくれるようになる。
「えっと…この場合って
シャンプーで洗えばいいのかしら?
それともボディソープ?」
ペットとか飼った事が無いから悩んでしまう。
まぁ、とりあえず毛なので
シャンプーで洗う事にする。
泡を立てながら子猫を洗う。
「ニャーニャー」
気持ちを良さそうに鳴いていた。
ある程度。洗い終わると
シャワーをぬるま湯にして洗い流した。
すると真っ白で綺麗な子猫が出来上がった。
前より可愛いらしい。
「ニャー」
子猫は、勢いよく身体をブルブルと震わせる。
キャッ!?
と、飛んじゃうから