イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「あ、この子の名前です。
白雪姫みたいだからと睦月君が名付けたんです」
慌てて説明する。
「ふーん。」
先生は、興味なさそうに言う。
先生は、何やかんやといいながらも優しい。
きっと怒っていながらも
私達の事を心配してくれているのだろう。
なら、せめてこの子を正式に
認めてもらえるように頑張らないと…。
自宅に着くと荷物を設置する。
リビングの隅に猫用のケージ。
そしてトイレを置いた。
「いい?白雪。トイレは、ココでするのよ?
シーは、こっち」
白雪にそう言い聞かした。
「ニャー?」
きょとんと私を見ている白雪。
分かっていないような気がする。
まぁ、根気よく教えないといけないって
ネットに書いてあったし
そうしたら横で聞いていた睦月君が
「……白雪。シーしちゃったよ?」と言ってきた。
えっ?
見ると床におしっこをしてしまった。
「あー白雪!?
ココではなくて、あっち」
慌てて白雪をトイレの上に乗せる。
床は、おしっこでベタベタになってしまった。
「あぁ、雑巾で拭かなくちゃあ……」
先生に怒られてしまう。
うぅ……まだ初めてだから仕方がないわよね。
夕食は、子猫用のキャットフードをあげた。
美味しそうにあっという間に食べてしまう。
「ニャー」
まだ足りないのかエサを入れる容器を触る。
するとまたあげようとする睦月君。
「睦月君。それ以上は、
お腹壊すからあげたらダメよ!?
後でおやつのニボシがあるから
それまで我慢ね」
慌てて止めた。