イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

「ですが……白雪が……」

先生の方を見ながら言うとため息を吐かれた。

「ったく…分かった。
お前らが帰って来るまで
コイツは、俺が面倒みてやるから
取り合えず幼稚園と会社に行け」

そう言ってくれた。

「あ、ありがとうございます」

嬉しい。
先生が代わり面倒をみてくれる。

感動しているとまた
ため息を吐かれてしまう。

そして白雪は、先生に任せて
私は、慌てて会社に向うのだった。

白雪の事が気にしながら早めに
午前中の仕事を片づけて先生の自宅に帰った。

お昼の弁当は、自宅で食べよっと…。

オートロックにあるインターホンを鳴らすが
応答が無かった。

あれ?
白雪が居るのに……出かけているのかしら?

仕方がなく預かっている合鍵で入ることに。

エレベーターで上がり部屋に入ると静かだった。

でも、靴がある。
別の靴で出掛けたのかしら?

リビングのドアを開けてみると
先生は、ソファーの上で眠っていた。

あ、寝てる!?

ソッと近づくと先生の胸元で
白雪もスヤスヤと眠っていた。

テーブルには、ノートパソコンが置いてあったので
ひと休みをしていたら
そのまま眠ってしまったのだろう。

(フフッ……一緒に寝てる。可愛い~)

仲良さそうに眠っている姿は、
何だか可愛く思ってしまった。

すると白雪の方が目を覚ましてしまった。

私に気づき

「ニャー」と鳴き出した。

あぁ、鳴いたら起きちゃう!?

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