イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
私も最初に見た時は、
部屋を間違えたのかと思った。
だが、間違いなく彼が蓮見先生だった。
先生の外見もかなり驚かされたが
何より驚いたのは、
4歳になる息子さんが居る
シングルファーザーだった事だ。
名前は、睦月君。
先生と同じ銀髪の髪と綺麗な切れ長の目。
何より瓜二つの容姿。
とても可愛らしい男の子だ。
奥さんは、睦月君が赤ちゃんの頃に
心臓が弱く亡くなった。
そのため男1人で育てている。
面倒みがいいためイクメンとも言われていた。
私は、そんな先生に淡い片思いする。
ドジな私を怒るが、捨てずに
色々と面倒をみてくれる所や
不器用ながらも優しい所に惹かれた。
しかしそれは、叶わない恋。
先生は、今でも亡くなった
奥さんを一途に愛している。
これ以上の女性は、いないと言い切るほどに
素敵な事なのに
私にとったら悲しいフラれ方になった。
でも、それで終わるつもりなんてない。
奥さんのお父様の件で分かったこと
彼は、新しく恋をするのに罪悪感を抱いている。
奥さんを裏切る事になるからと…。
だから、私が先生に
新しい恋をさせてあげたいと思った。
他ならぬ私を愛してもらうために
長期戦で挑む事を決意するはず…だった。
なのに…。
何でこうなってしまうのだろうか?
「へぇ~それで、アパートが火事になり
部屋に住めなくなったという訳か?」