イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
そうしたらもう一口欲しいらしく
口を開ける睦月君。
「あら、もう一口欲しいのかな?」
「こら。睦月。
お前は、自分のがあるのだから遠慮しろ」
呆れるように叱る先生。
「いいですよ~はい。あーん」
フーフーしてから食べさせてあげる。
何だか雛鳥にエサを食べさせてる親鳥の気分だ。
パクッともう一口食べる睦月君。
食べ方も可愛らしい。
それを見ながら先生は、呆れたように
ため息を吐いた。
「お前…睦月に甘過ぎるぞ。
それでは、将来子供が出来たら親バカになるな」
しょ…将来子供が出来たら!?
思わず先生との子供の事を想像してしまった。
産みたい…きっと可愛いだろうな。
「それって…先生との子供の事ですか?」
「アホか。何で俺の子になるんだ?
調子に乗るな」
そう言い軽くデコピンされる。
い、痛い……。
でも、最近先生のデコピンが
少し癖になりかかっている。
デコピンした後の先生は、
呆れつつも私を見てくれるから
そう考えると私は、Mなのかも知れない。
「デコピンされているのにニヤニヤするなよ。
気持ち悪い奴だな…お前は」
若干引かれてしまった。
酷い…気持ち悪いだなんて