イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

そうしたらもう一口欲しいらしく
口を開ける睦月君。

「あら、もう一口欲しいのかな?」

「こら。睦月。
お前は、自分のがあるのだから遠慮しろ」

呆れるように叱る先生。

「いいですよ~はい。あーん」

フーフーしてから食べさせてあげる。
何だか雛鳥にエサを食べさせてる親鳥の気分だ。

パクッともう一口食べる睦月君。
食べ方も可愛らしい。

それを見ながら先生は、呆れたように
ため息を吐いた。

「お前…睦月に甘過ぎるぞ。
それでは、将来子供が出来たら親バカになるな」

しょ…将来子供が出来たら!?

思わず先生との子供の事を想像してしまった。

産みたい…きっと可愛いだろうな。

「それって…先生との子供の事ですか?」

「アホか。何で俺の子になるんだ?
調子に乗るな」

そう言い軽くデコピンされる。

い、痛い……。

でも、最近先生のデコピンが
少し癖になりかかっている。

デコピンした後の先生は、
呆れつつも私を見てくれるから
そう考えると私は、Mなのかも知れない。

「デコピンされているのにニヤニヤするなよ。
気持ち悪い奴だな…お前は」

若干引かれてしまった。

酷い…気持ち悪いだなんて

< 20 / 257 >

この作品をシェア

pagetop