イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

知らなかった。

先生がお昼の時は、普段
簡単に済ませているなんて……。

あれ?

でも私が前。ご一緒した時は、
チャーハンを作ってくれた。

って事は、気を遣って作ってくれたのだろうか?
だとしたら申し訳ない事をしてしまった。

「あの…いつもすみません。お弁当とか」

申し訳ない気持ちで謝った。

「あっ?別に……睦月の分を作るついでだ」

先生は、ノートパソコンを広げながら言ってきた。

「はい。でも明日からは、
私も朝食や弁当作りを手伝わせて下さい。
いつも作って貰うばかりでは申し訳ないので」

今日は、失敗したけど明日は、成功させたい。
自分から申し出る。

「……勝手にしろ。それより早く食え。
片付けられん」

そう言われてしまう。

「はい。」

私は、笑顔で返事する。
失敗しても諦めない。

お昼を食べ終わると
先生の執筆の邪魔にならないように
掃除をしたり、自分の仕事をこなした。

その間。白雪は、スヤスヤと眠っていた。

しばらくすると睦月君のお迎えの時間に
なってしまった。

「先生。睦月君を迎えに行って来ます!」

「あぁ……」

先生は、短く返事する。

リビングの方に行き
白雪を見てみるとまだスヤスヤと眠っていた。

よし。これならお迎えの間は、寝ててくれそうね。
私は、白雪を置いて行く事にした。

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