イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「あぁ、あちらこちらを探したんだが…居ない。
ったく、小さいくせに何処に行きやがったんだ?」
先生は、頭をかきながら言ってきた。
白雪……。
お願い……居たら返事して
「あの、睦月君。寒そうにしているので
中で温かい飲み物を作ってあげて下さい。
私は、もう少し探したら戻りますから」
「なら、お前が入っていろ。
俺が探すから」
そう言う先生。
しかし、そういう訳にはいかない。
「いえ、私が飼うと言った以上、私の責任です。
最後までやらして下さい」
中途半端のまま終わらせる訳にはいかない。
白雪や睦月君のためにも
「……分かった。しかし、もう暗いし
冷え込んでくる。
5分以上探しても居ないのならすぐに帰って来い」
「はい。ありがとうございます」
先生から許可をもらう。
そしてもう少し探してもみることにした。
もしかして……もう少し離れた所に居るかも
私は、急いでそこまで行ってみた。
「しらゆーき?
白雪何処に居るの~!?」
大きな声で白雪の名前を呼ぶ。
お願い……返事をして。
すると小さな鳴き声が聞こえてきた。
見ると反対方向の道で白雪の姿を見つけた。
あ、居た!!
「白雪!!?」