イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

白雪の名前を呼んだ。

すると白雪も私に気づいてくれた。

「ニャー」

鳴くとこちらに来ようとする。

危ない!?

「白雪。ダメ!!
私がそっちに行くから、そこで待っていて」

慌てて止めた。
車は、たくさん走って危険だった。

しかし白雪は、どうしてもこちらに来たい。

私の声を聞かずに
こちらに向かって道路を飛び出してしまう。

横断しようと真ん中まで来ようとしたら
1台の車が白雪に向かって来た。

「白雪!!危ない!?」

私は、無我夢中で助けようと飛び出した。

お願い……間に合って!!

キキッー!!


その後、どうなったか分からない。

ぼんやりとする意識の中
気づくと真っ白い場所に居た。

ここは、何処?

ハッ!!白雪は?

慌てて周りを見渡すが白雪は、居なかった。
しかも自分は、真っ白いワンピースを着ているし

「まさか、私……死んじゃったの?」

……有りえる。

これだけドジな性格をしているのだ。

白雪を助けるつもりで
自分が引かれて死んでしまうなんてある意味
私らしいわね。

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