イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
沙織さんの言葉を聞いて先生は、
複雑そうな表情する。
「俺は……」
「もう……自分を許してあげて下さい。
沙織さんもそれを願っていました。
私がそばに居ますから
これからも……ずっと…」
私は、涙を流しながら伝える。
苦しまないで…もうこれ以上。
「おい、泣く奴があるか。まったく」
そう言いながらも先生の表情は、苦笑いしていた。
不器用ながらも優しい表情。
あぁ、私は……この笑顔を守りたいんだ。
沙織さんも……そうだったように。
「先生……」
が、しかし
すぐさま、デコピンをされる。
痛いし……何で!?
おでこを押さえていると先生は、
「調子に乗るな!
俺に指図するなんて100年早い」
そう言われてしまう。
えぇっ!?
「もう先生ったら……」
ムスッと頬を膨らませる。
もう……せっかく自分の気持ちを言ったのに
だが先生は、笑顔を見せてくれた。
私にも