イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

「……あぁ」

プレゼントのラッピングを開けてみた。
すると……。

「これって……!?」

そこには、指輪が入っていた。

シルバーの指輪なのだが
真ん中に小さな宝石がついている。

先生が私に指輪をプレゼントしてくれた。

こんな……豪華ものを!?
しかも指輪だなんて……どうして?

「一応勘違いするなよ?
あくまでもただのプレゼントだ。
お前……誕生日だしな」

先生は、少し照れたように言ってきた。

えっ!?
誕生日……知っていたの!?

「先生……私の誕生日知っていたのですか?」

いつ……どこで!?

「……秘密だ。そんな事よりはめてみろ。
サイズまで分からなかったからな」

ブツブツと言ってきた。

「は、はい。」

慌ててその指輪をはめてみた。

あ、サイズがピッタリだ!!

凄く……綺麗。

感動のあまり涙が溢れてきた。

嬉しい……まさかの
サプライズプレゼントに感動する。

「泣くなよ……俺が泣かしてるみたいだろーが!?」

眉を寄せながら手で涙を拭いてくれた。

「だって……嬉しくて……こんな素敵な物。
初めて貰ったから……」

言えば、言うほど涙が溢れて流れてしまう。

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