イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
その台詞だと私が産む事になってしまう。
睦月君のママは、すでに亡くなっているし
「妹って…」
「睦月。お前……もしかして
サンタにお願いした事ってそれか!?」
先生がそう言ってきた。
えぇっ!?
まさか、あの女の子の絵って……。
すると睦月君は、コクりと頷いた。
「僕も妹が欲しい」
そう言ってきた。
誰かの影響かしら?
私も先生との子供が欲しいけど
それは……先生次第で
チラッと先生の方を見る。
すると先生は、しゃがむと
ため息混じりに睦月君の頭をポンッと撫でた。
「睦月。それは、無理な話だ!」
ガーン!!
バッサリと否定されてしまった。
いや、分かっていましたけど
そう言われるのは……。
しゅんと落ち込む。しかし
「今日や明日で、どうにかなるものじゃない。
そうだな。あと数年我慢しろ。
妹ぐらい何とかなるかもしれないぞ」
そう言ってきた。
えっ……?
今……なんて!?
それって数年経てば
私達に何か変化があるってこと?
「せ、先生。それって本当ですか!?
いつ?あと何年我慢すればいいのですか?」
私は、必死に先生に尋ねた。