イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「ギャーギャー騒ぐな。うるせー」
「でもでも……気になります」
私にとったら一大事だ。
気になってしかたがない。
すると睦月君も気になるらしく
「……あといくつ寝たら、妹出来るの?」
首を傾げながら聞いてきた。
睦月君……ナイス。
しかし先生は、
「そうだな……たくさん寝たらだな。
あと5年は、かかりそうだからな。
コイツの場合」
5、5年!?
なんで、そんなに中途半端に長いの!?
「せ、先生。もう少し短くなりませんか?
さすがに長過ぎます」
5年もかかるの……?子供授かるのに
すると私の方を見ると
「当たり前だろ。まだ約束は、実行中だ。
早くしたかったら
さっさと俺を口説き落としてみろ。
それまでは、おあずけだ!」
先生は、バッサリとそう言い放つ。
ガーン!!
おあずけって……人を犬か猫みたいに。
しかも、妙にニヤリと笑っているし
「先生の意地悪~!!」
私は、そう言って叫んだ。
どうやら私の恋は、
まだまだ道のりが長いらしい。
「……さっさとくっつけばいいのに。
世話の焼けるパパとお姉ちゃんだよね?白雪」
「ニャー」