イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

「あ、えぇそうよ。
今日は、早めに幼稚園が終わるから」

私がそう言うと

「じゃあ、早く迎えに行きましょう。
私早く先生に会いたいんです」

そう言って急かしてくる。

「あ、うん……」

何だが思っていたより……違うような??

幼稚園の中に入ると

丁度終わったところだった。

睦月君が私に気づき駆け寄ってきた。

「睦月君。帰ろうね」

そう言ってひょいと抱っこしてあげた。

すると睦月君は、隣に居る雪城さんに気づいた。
雪城さんも睦月君を見るなり

「やだぁ~可愛い~!!
テレビより生の方が断然可愛い~写メとか
撮ってもいいですか?」

大はしゃぎする。

えっ?写メ!?

いいと言う間にパシャッパシャッと
スマホで撮り始める雪城さん。

ちょっと……!?

「あぁ、可愛い~!!
これインスタに貼っちゃおう」

彼女は、とんでもないことを言い出してきた。
インスタって!?

すると黙って見ていた睦月君は、
私の顔を見るなり

「このお姉ちゃん……誰?」

そう聞いてきた。

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